いま、アパレル業界では需要と供給のバランスが大きく崩れてきているのをご存じでしょうか?
ファストファッションの台頭により、トレンド性の高い商品を手ごろな価格で手にすることができるようになりました。
しかし、徐々に差別化された商品を見つけるのが難しくなり、消費者からは「欲しいものがない」「似たような商品ばかり」と言った声が出るようになりました。
一方でメーカーや生産工場は供給過多によって在庫となり、廃棄される洋服や生地を膨大に抱えています。いまやどの企業も掲げているサスティナブルな取り組みとはかけ離れた状況が起きています。
この問題はアパレル業界に携わる企業の死活問題だけでなく、地球の環境破壊や汚染問題に繋がっています。
大手ファッションブランドは少しずつ舵を変えていますが、中小メーカーや工場は商習慣や既存のビジネスモデルにとらわれ、変化を起こせていないのが現状です。
私たち工場も、この悪循環から脱出しなければ生き延びることができません。
これまでは当たり前だったモノづくりの仕組みも、概念を取り払って変革を起こさなければこの先が描けない。この業界には、新たな仕組みが必要なのです。